DESIGN
どこから見ても可愛い・・
ぎっしり詰まった宝石
このデザインを完成させるまでに、約1年かかりました。難しかったのは、本物のリボンのような立体感と、宝石の配置。まず、どこから見ても可愛く見えるように、正面だけでなく、脇にも宝石をしきつめました。ただ規則正しく並べてしまうと、石がつまって見えないうえに、リボンの柔らかく優しい質感がでないため、大小様々な宝石をわざとランダムに配置。さらに爪を極限まで細くし、宝石がギュッと詰まって見えるようにしました。また、本当にリボンを結んだような、ふっくらとした立体感と、まるでシルクサテンのような曲線をだすために、重み、厚み、0.1ミリの太さまで、こだわりぬきました。どの角度から見ても可愛い・・。遊び心と、上質さをかもしだします。
<写真左>最初の完成品。規則正しく並んだ石が、質感を硬く見せてしまっています。また地金が目立って宝石と宝石の間が空いてしまっています。
<写真中央>宝石の配置をランダムに変え、宝石と宝石の間をギュッと詰めました。ただ、石止めの爪がまだ目立ってしまっています。
<写真右>さらに石止めの爪を細く改良し、地金ではなく、より宝石の美しさが目立つように。さらに本物のリボンのようなふっくらとした立体感を実現しました。
日本職人の繊細な技が
まるで本物のようなリアリティを生み出すリング
形やサイズ、硬度までが異なる宝石は、すべて日本の職人による手作業で留められています。11種、55石の宝石すべての特性を理解し、小さな爪で留めるこのジュエリーは、繊細な技を持ち合わせてこそ生み出されます。0.1ミリ単位のデザインにもこだわりぬいて、こちらの要望を余すことなく形にしてくれる情熱は、熟練の職人のプライドがあればこそ。職人の技術が、このリアリティと、洗練されたデザインを実現しています。