JEWEL
うつろう色に、思わずドキッとする
魅惑のマラヤガーネット
※写真は太陽光下で撮影しています。
様々な色があるガーネットの中でも、1979年頃に発見されたばかりの「マラヤガーネット」。真紅のパイロープガーネットとオレンジのスペサタイトガーネット、両方の特性を持つため、ピンク、パープル、オレンジと、ひとつの石の中に複雑に光が重なり、甘く透きとおるような「ロゼピンク」を生み出しています。さらに、このペアシェイプは面が大きくサイズ以上の存在感。石に入る光の粒が赤く煌めき、うつろう色に思わずドキッと魅了されてしまいます。
ディーラーも惚れ込んだ
見たこともない極上ルース
※写真は白熱灯下で撮影しています。
間接照明など白熱灯の下では、ぐっと赤みが増し、ビビッドなレディッシュピンクにカラーチェンジ。それは、上品で甘い地色とは異なる、ドキッとするほどの妖艶さ。ライトに当てると 、ロゼピンクの地色に、はっきりと濃く赤い光を放つルースだけを選定。さらにテリと発色の良さを角度を変えて何度も吟味し、ごくわずかですが入手することができました。
首都バンコクから車で揺られること4時間―。カンボジアとの国境近くに位置する、タイ・チャンタブリは、腕のいい研磨工房が数多く存在する宝石の町。その腕を求めて、品質の高い原石が世界中から集まってきます。美しく研磨された宝石は、その場でブローカーたちが売りさばき、あっという間に無くなっていってしまう。だから、本当に良い宝石を買いたければ、そこまで足を伸ばさなければいけません。産出量が少なく、入手困難でもあるマラヤガーネット。その本当の美しさをぜひ知ってもらいたくて、1ピースずつ厳選して買い付けました。