無類の宝石愛好家を魅了した
「ローズピンク」
名作「グレート・ギャツビー」にも描かれた、ニューヨーク社交界の華やぎを映し出す憧れの宝石「モルガナイト」。20世紀の初めに発見され、無類の宝石愛好家であったJ・Pモルガン氏の名が冠されたこの宝石は、甘く透きとおるローズピンクの煌めきで、上流社会の人々を魅了しました。しかしながら、今市場に流通しているものはオレンジの通称ピーチカラーが多く、私たちが理想とするローズピンクとは言い難いものです。しかし、今回買つけたルースは、鮮やかな濃さ、冴えるようなピンク、そしてモルガナイト特有の透明感も併せ持つもの。かつての社交界の華やぎを実感できる美しさです。
必要なのは、原石の美しさと
それを引き出す職人の技
モルガナイトには強い多色性があり、ひとつの石の中にも色の濃淡がある宝石。そのため、例え色鮮やかな原石を手に入れても、カットを間違えばその色は失われてしまいます。発色、テリ、シェイプ・・美しい宝石を生み出すには、原石の目利きとカット、そして仕上げのポリッシュ(磨き)までの強いこだわりと技術、それを形にできるパートナーシップがあってこそなのです。
薔薇の一滴を
横顔に香らせて
青味が強く彩度の高いピンク色が、最も高い評価をされるモルガナイト。そんな最高品質のルースだからこそ、その美しさを堪能していただけるようシンプルにアレンジしました。まるで薔薇の花びらのような鮮やかな色と、水分を湛えたようなツヤと透明感が引き立ちます。日差しの下ではより一層輝くから、思わず視線を引きつけずにはいられません。